2022/08/30
Myojo guts ガッツ 8-25 創刊号 MUSIC MAGAZINE FOR YOUNG

Myojo guts ガッツ 8-25 創刊号
MUSIC MAGAZINE FOR YOUNG
○ギターを持ってる──きみの楽譜雑誌
○テクニック講座
○森山良子が選んだフォーク名作集
○加藤和彦がgutsのために作った新曲
ガッツ宣言
創刊号をここに贈る
ところでgutsとはなん
じゃい ちょいと
辞典をひいてみる
〈はらわた〉と出た
そこから発展して
ジャズの世界では
はらわたにしみる
魂のはいった演奏に
触れると「ガッツ!」と
叫ぶ そこでこの雑誌
は きみの音楽をガッ
ツの領域まで連れて行
くことにきめたんだ。
──ガッツ創刊号から転載──
1ページ目のガッツ宣言を
創刊号のモデルさん ハニー・レーンの
ボディーラインに合わせている。
今号の登場メンバーは
森山良子 特集
日野皓正 表紙
加藤和彦 フォーク・クルセダーズ
沢田駿吾 ジャズギター講座
田端貞一 ドラムス講座
小林 充 漫画家
ハニー・レーン モデル
カルメン・マキ 裏表紙
田名網敬一 創刊号のアートディレクション
という そうそうたる面々です。
■guts ガッツ 8-25 創刊号
■Myojo guts
■サイズ B5
■編集長 福川一夫
■発行人 五十嵐 洋
■発行所 株式会社 集英社
■発行 1969 昭和44年8月25日
1969年の日本の楽器所有状況はどんなだったでしょう?中学校には足踏みオルガンが5~6台、音楽室横の廊下に設置されていました。音楽室にはグランド・ピアノが黒板前の左に鎮座していました。
町では倉庫のような建物からエレキギターとドラムスの大きな音が漏れ聞こえてきました。ビートルズと同じ編成でキーボードはありません。
家には高校のイベントで友人が使ったナイロン弦の張られたクラシックギターが今でもあります。
ピアノのある家は、家も大きいし、買うことも置くことも可能です(ひがみ無し)。でも数は少ない。
そんなわけで、みんなの家にあるとすればギターと小学校で習ったリコーダーという結論になるのでしょう?
guts・ガッツは、そこが狙い目と考え発刊したのでしょう。狙い通りにギターもガッツも売れたことに違いありません。
さあ。ギターを練習しよう!
*
今から53年前の1969年(昭和44年)に創刊された雑誌ですので、すでに他界された方がいらっしゃいます。
加藤和彦さん ─2009年10月16日
田畑貞一さん ─2019年
沢田駿吾さん ─2006年 8月28日
(順不同)
新しくて発刊された楽譜と音楽情報の雑誌「ガッツ」で情報や知識の発信、貴重な個性の表現をしていただきありがとうございました。心より ご冥福をお祈りいたします。
鼓笛のミルキクイウ