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響]
CX YAMAHA MUSIC COMPUTER PLAYBOOKLet's Try Computer Music
1 イントロダクション/製品のご紹介
2 FMサウンドシンセサイザーユニットll・SFG-05
3 FMミュージックコンポーザ・YRM-15
4 RXエディタ・YRM-32
5 FMボイシングプログラムll・YRM-52
6 DX7ボイシングプログラム・YRM-13
7 MIDIレコーダ・YRM-31
付録1 FMミュージックマクロll・YRM-51
付録2 MIDI解説/資料
まえがき
この本は
CXの豊富なミュージックソフトを使って、プロライクな
コンピュータミュージックをつくり上げるまでのノウハウをまとめたものです。
監修は、今を時めくデジタルキーボーディストとして有名な福田裕彦氏と、DXマニュピレーターとして世界的に活躍している生形のりたか氏。
カタログでは表しきれない、ミュージックコンピュータ
CXシリーズの魅力を、少しでも味わっていただければ幸いです。
─PLAYBOOKから転載─
■
CX YAMAHA MUSIC COMPUTER PLAYBOOK■
コンピュータミュージックにトライしよう
■監修/福田裕彦+生形のりたか
■サイズ A4
■発行
YAMAHA 日本楽器製造株式会社
■作成 1985年9月
【Time Shifter 1985】PLAYBOOKから
* * *
・
コンピュータミュージックを始めよう。
1984年から発売されていた
MSX。その後 Panasonic SONY Victor
YAMAHAなどの各社がグラフィックの再現性に優れた上位機種の
MSX2を発売しました。YAMAHAのCX7/128(YIS604/128と同等品AV部門)はメインメモリー、ビデオRAMともに128KBの8bitマシン。
MSXカードスロットを2つ装備していて すべての
MSX ROMカートリッジソフトが使用できる。
当時の購買ターゲットはゲームがメインなので音楽をクリエイトしたい人にはヤマハ独自の拡張音源FMサウンドシンセサイザーユニット(SFG-01かディスクサポート対応のSFG-05)を購入して本体サイドスロットに装着。ミュージックキーボード(YK-20かYK-10)をつなげば46プリセットボイスのデジタルキーボード・シンセサイザーの完成です。なお CX7M/128は すでにSFG-05が装着されている商品です。
さて、演奏していて曲が出来たら打ち込みを始めましょう。FMミュージックコンポーザ(YRM-15)ROMをカードスロットに装着して打ち込みを開始。楽譜の形で画面表示されるから最大8パートある入力部分に楽器を振り分けてアレンジも してしまいましょう。最後に音色を設定して曲づくりは これで完成。
MSXは音楽データを容量の関係で本体に記録できなので外部接続の
フロッピーディスクドライブ(FDD)で
フロッピーディスクに保存(ロード)してから電源をOFFに。
ちなみに
フロッピー登場以前は
カセットテープにFSK信号(ガーガー・ピーピー音)を録音してデータを記録していました。しかしドロップ・アウト(録音した音が磁性帯から一部剥がれたりしてデータが無くなる)などでテープに正しく録音が出来ていなくて再生や修正時にMSXにロード出来ず泣くに泣けないケースがあったので2~3度 重複記録をしていました。
*注意:音楽制作の手順を紹介しましたが①電源をONにする場合は外部器機(FDD)からにしてください。ROMカートリッジの交換は いつでもOKです。
②FDDを接続した場合はFMミュージックコンポーザはディスクサポート機能があるYRM-55でデータのセーブ/ロードが可能です。1986年2月に発売予定の告知あり。このPLAYBOOK配布時ではカセットのみでのセーブ、ロードです。─音楽入門編は ここまで。
[
響]シリーズ
ミュージシャンがキーボードやギターなどの楽器を使いアナログの録音機器で表現してきたミュージック・ワークが劇的に変化した時がありました。
PC パソコンの登場です。デジタルで録音することから始まり、やがて楽器までがデジタル化して新しい音を造り出す事は容易になりました。楽器によってはスタジオでなければ無理だったものが机の上で再現可能。DTM制作の始まりです。
音楽の世界はPCの導入で制作スタイルがガラリと一変しました。
[
響]シリーズでは音楽の世界での楽器や録音機器などを紹介します。
楽器でエンジョイ。おうちに音楽。