2021/04/05
天からのギフト「ドードラムースコ」

「ドードラムースコ」
天からのギフト
教室に入ると
「鼓笛。本に名前が出てるぞ」
EMが鞄から本を取り出し名前が出ているページを開いて見せてくれた。
「本当だ。住所も合ってるよ」
取り出したのはオレも買っている少年向け月刊誌のBLだった。
「ドラムが当たったんだって」
EMが皆に声をかけて物売りか演説の様相になった。
話が盛り上がるところに汗を拭きながら先生のHOが入室してきた。一時限の社会だ。
そう言えば以前に、雑誌の懸賞に応募した事を思い出した。
「やったー。やったー」
授業中の机の下で小さく2回ガッツポーズ。特賞のドラムセットが天からのギフトとなって目の前に姿を現す瞑想。段ボールスネアが本物のスネアドラムに替わろうとした日だった。社会の授業は何も学んでいなかった(笑)。─「ドードラムースコ」より─
■ドードラムースコ
■音楽をやりたいがドラムがない
■七星鼓笛
(*画像は1986年の Perl drum のカタログ)
アメリカンコミックのマーベルコミックを意識したタッチが躍動するドラムサウンドのようで楽しい表現です。
七星鼓笛が執筆を始めた「ドードラムースコ」です。音楽をやりたいがドラムがない。ならば……。読んでくださいね。