2021/04/30
[響] Open Book AKAI GX-635D オープンデッキの楽しさを満載!

[響] Open Book AKAI GX-635D
オープンデッキの楽しさを満載!
The World of Open Deck
オープンのカタチに圧倒されるな
オープンはなぜ4トラ19機がいいか
Let's Enjoy Open Deck
まず、取扱説明書を徹底的に読もう
もっとカウンターを活用しよう
Take Care of Your Open Deck
メカの手入れは必要か
メカに油はいらない
What is "SUPER OPEN 635"
これがスーパーオープン635のスーパーメカだ
アクセサリーにもSF時代がやってきた
Technical Terms
オープンデッキ・ミニ事典
─Open Book から部分を転載─
【Time Shifter 1978】カタログ
■Open Book オープンブック
■AKAI GX-635D
■SUPER OPEN 635
■使用テープ 1/2インチ幅
■テープスピード 19cm/sec.(最速)
■リール 10号(最大)
■サイズ B5 変形 表紙 裏表紙 含め24ページ
■編集・発行 赤井電機株式会社(現:AKAI professional) / 赤井商事株式会社
■発行日 1978 昭和53年12月1日
■非売品
(*image画像はトリミングしています)
1978年の冬。サンプラーS900で おなじみのAKAI professional (当時:AKAI) から4トラック19cmのオープンデッキが登場しました。GXシリーズの GX-635Dです。"2トラ38 (ツートラサンパチ)" はオープンデッキの究極の規格ですが、GX-635Dは1/2インチ幅のテープに記録可能な帯部分が4つ。スポーツの陸上競技のようにトラックが4つあってステレオで録音と再生をオートリバースの操作で変更可能なデッキなのです。
今までのデッキのオートリバースは再生時のみだから、GX-635Dの瞬時に録音・再生で操作可能な事は消去・録音・再生で6つあるヘッドの正方向、逆方向で均一な調整が一致しているなどの高度な技術が必要な物凄い事なのです。AKAIはヘッド回りのレイアウトをシンメトリカル(左右対称)にして6つのヘッドとヘッドブロックの中心に配置されたセンター・キャプスタンで一つの解決策を見いだしました。
オープンテープで大変と感じることはテープリールの掛けかえだと思います。カセットテープなら取り出してハーフを裏返して入れ直せばOKですが10号リールでは無理な動作によるテープ切断も含めて作業は慎重さが必要です。そこでGX-635Dはテンションアームロック機構で心配を解決。テンションアームは安定したテープ走行に欠かせないがテープを掛ける時には少し邪魔になるので装着時は脇によけてロックすることで ほぼワンタッチで掛けられようになった。さらにヘッドハウジングの前面も開放型になっているので容易になりました。
復習になりますが GX-635DはオートリバースでA面とB面に往復均一の録再特性でテープの回転数を最大19cm/sで2チャンネル=ステレオ記録ができる先進のメカニズムです。
4トラックのうちの2トラック(A面が1と3使用、B面が2と4使用)を2チャンネル=ステレオで使用します。
往復の録再用ともニューGXヘッドを搭載している贅沢とは? 金属ヘッドに比べ音質の良し悪しを左右する動特性に優れたGXヘッドが低域のうねりや あばれを解消するためにコンターレス化されたから周波数特性、歪率、録音時のダイナミック特性などが改善され音質がさらに向上しました。
まだまだ、赤外線でデッキがコントロール出来たり数々のワクワクがあります。
これだけの機能を持ったGX-635Dでダイナミックレンジの広い生録音が さらに楽しい時間になります。
[響] シリーズ
音楽の世界はPCの導入で制作スタイルがガラリと一変しました。[響]シリーズでは音楽の世界での楽器や録音機器などを紹介します。
楽器でエンジョイ。おうちに音楽。
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昭和の日 4月29日から大型連休がスタートしました。地球はコロナ禍との闘いで1年が過ぎようとしています。自分自身で3密を避けて感染予防をして耐えてきました。有効な武器としての待望ワクチンの接種は高齢者から始まりましたが各国から比べれば届く数が足りずに渋滞状態。さらに強いと言われている変異株が猛威を振るい始めています。そんなGWに外出自粛が守れず飛び回る人々。12日の休日明けには政府の感染解消作戦が実を結べていることを祈ります。